ラベンスバーガー レベル8
「役」を駆使していち早くあがろう!
課題となる「役」を作りつつ、いち早く手札をなくすことを目指すゲームです。課題はクリアするごとにレベルが上がっていき、最終的にゲーム名の通り「レベル8」を越えたプレイヤーが勝利となります。
内容物
手札となる「ゲームカード」とレベルを表示する「プレイヤーカード」の2種類があります。
ゲームカード … 手札・山札として使うカードです
・数字カード90枚(1~15のカード 各6色)
・スキップカード3枚
・ワイルドカード5枚
・プレイヤーカード … 各プレイヤーが自分のレベルを示すために使用します。初めて遊ぶ際は表示カードの点線に沿って切れ目を入れ、レベルカードを切れ目に差し込みます。この切れ目から見えている部分が、そのプレイヤーが今いる「レベル」・作るべき「役」を示しています。表示カードをスライドさせることで、レベルの表示をあげていきます。
ゲームの目的
このゲームは「ラウンド」と呼ばれる手順を何回か連続でプレイします。作るべき「役」を作りつつ、手札をいち早く全て出し切ることが各ラウンドの目標となります。
1ラウンドが終わるたびにカードをプレイヤーから回収し、また新しいラウンドをスタートします。各プレイヤーは「レベル1」からスタートします。1回のラウンドが終わるたびに、条件をクリアしたプレイヤーはレベルを上げることができます。ラウンドを繰り返し「レベル8」を超えたプレイヤーが出た時点でゲームは終了し、そのプレイヤーの勝利となります。
各レベルで目標となる「役」のタイプには以下の3種類があります。
・連続の数字
3枚以上の連続した数字のカードの組み合わせを言います。数字の色は関係ありません。
・ペア、3カード、4カード…
2枚以上の数字の組み合わせを言います。2枚セットはペア、3枚セットは3カード、4枚セットは4カード…となります。数字の色は関係ありません。
・フラッシュ
2枚以上の同じ色の組み合わせを言います。数字の値は関係ありません。
ラウンドの準備
各プレイヤーはプレイヤーカードを手元におき、「レベル1」が見える状態にします。レベルカードは両面ありますが、まずは遊びやすい「難易度:☆」の面を使いましょう。
ゲームカードを各プレイヤーに10枚ずつ配り、残ったカードは中央に置き山札にします。その後、各プレイヤーは順番に山札から1枚ずつカードを引き、自分の前に表にして置きます。これは「捨て山」になります。ここからラウンドがスタートします。
ラウンドの進行
各プレイヤーは、手番で以下の(1)~(3)の手順を順番に行います。それが終わると手番は終了し、次のプレイヤーの手番になります。
(1)カードを1枚取る(強制)
まず山札、もしくはいずれかの捨て山の一番上にあるカードを1枚選んで手札に加えます。このアクションは必ず行います。
(2)役を完成させる(任意)
次に、もし手札の中にいま自分がいるレベルに示されている役が完成していれば、その役を構成するカードを手札から自分の前に表にして出すことができます。このアクションは任意です。
(3)手札を1枚選んで捨てる(強制)
手札を1枚選んで、自分の捨て山の上に表にして出します。
・追加アクション
自分の役を完成させて場に出したプレイヤーは、次の手番から以下の追加アクションで手札からカードを出すことができます。追加アクションとは、場に公開されているいずれかの役に対して、手札を付け足して出すことを指します。一度の手番につき、可能であれば何枚でも付け足して出すことができます。これは上記の(2)の手順の代わりに任意で行うことができます。
追加アクションの例
・連続の数字の役が出ている場合
場に「2」「3」「4」の3枚の連続の数字の役が出ていれば、手札に「1」または「5」があれば付け足して出すことができます。また「6」のカードを持っていれば、「5」を出した後にさらに続けて「6」を付け足すこともできます。
・ペアなどの役が出ている場合
場に「2」「2」、「3」「3」、「6」「6」という3つのペアが出ていれば、手札にある「2」「3」「6」はすべて付け足して出すことができます。
・フラッシュの役が出ている場合
場に黄色のフラッシュの役が出て入れば、手札にある黄色のカードは数字に関係なく付け足して出すことができます。
ラウンドの終了
手番終了時に手札を1枚も持っていないプレイヤーは「あがり」になります。いずれかのプレイヤーがあがった時点で、そのラウンドは終了します。各プレイヤーは状況によって、以下のラウンドボーナスを獲得します。
・「あがり」になったプレイヤー
ラウンドボーナスとして、レベルを2段階まで上げることができます。プレイヤーカードをスライドさせ、新しいレベルを表示させてください。あえて1段階だけ上げてもいいですし、まったくレベルをあげなくてもよいです。例えば、レベル1のプレイヤーがあがったら、レベル1、2、3のいずれかを選択することができます。
・役は完成させていたプレイヤー
「あがり」になれなかったものの、役を完成させて自分の前に出していたプレイヤーは、ラウンドボーナスとしてレベルを1段階上げることができます。プレイヤーカードをスライドさせ、新しいレベルを表示させてください。レベルをあげなくてもよいです。
・それ以外のプレイヤー
ラウンドボーナスはなにも獲得できません。レベルはそのままです。
レベルの変更が終了したら、次のラウンドに移ります。上記と同じ要領でラウンドを繰り返していきます。
ゲームの終了
ラウンドを繰り返し、いずれかのプレイヤーが「レベル8」を越えた時点で終了です。そのプレイヤーの勝利となります。
ワイルドカードとスキップカード
数字以外のゲームカードである、ワイルドカードとスキップカードには特殊な効果があります。
・ワイルドカード(右)
ワイルドカードは、いずれかの数字カードの代わりとして使用することができます。ワイルドカードを場に出すとき(役の一部として出したり、追加アクションで付け足して出すとき)、プレイヤーはそのカードが何の数字か、あるいは何色のカードかを宣言して出すことができます。
・スキップカード(左)
手順(3)において、プレイヤーは手札を1枚選んで捨てる代わりに、スキップカードを他のプレイヤーの前に置くことができます。置かれたプレイヤーは、次の手番では「スキップカードを山札の一番下に表にして入れる」ことしかできません。すなわち、一回休みになってしまいます。
おすすめポイント!
「役を作る」という面ではポーカーのようなテイストもあるゲームですが、あくまでも目標は「手札をなくすこと」です。役ができたからといって、早々と公開してしまっても、残った手札を出し切れないことには意味がありません。
手札を入れ替えていく中で役を作りつつも、「役を公開した後に、スムーズに付け足して出せる」カードを集めることが重要となります。だからといって万全な手札を作ることばかり考えていると、他のプレイヤーにあっさりとあがられてしまったりと…局面を読む勘、思い切りのよさも試されます。
またラウンドに勝利しても、必ずレベルを上げなくてもよい、という点も重要になります。なぜならレベルが上がるたびに、目標となる役の難易度は上がっていくからです。周りのプレイヤーのレベルがまだ低いときに自分ばかりがどんどんレベルを上げてしまうと、今度はなかなか役が作れずに、負けが続いてしまうときもあります。あえて我慢して、レベル上げを保留する、というのも1つの戦略になります。
ドイツ・ラベンスバーガー社製
発売元:株式会社アークライト
人数:2~6人
プレイ時間:40分~
対象年齢:8歳以上(オススメは小学校高学年くらいから)