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カードゲーム 111(原題:マイラミー111)
先を読み、手札を効率よく並び替えよう!
ドイツ年間ゲーム大賞候補にもなった「ザ・ゲーム」の作者シュテファン・ベンドルフが手掛けた戦略ゲームです。ランダムに配られた2から111までのカードを手札を、いち早く並べ替えていくことが目的です。

内容物
このゲームには110枚のカードが含まれています。各カードにはそれぞれ「2」から「111」の数字が記されているほかに、ピエロのアイコンが1~4個記されています。これはゲーム終了時に得る点数を示しています。

ゲームの準備・目的
カードをよく切り各プレイヤーに12枚ずつ配ります。配られた手札は1回のラウンドが終わるまで、勝手に順番を入れ替えてはいけません。配られたままの順番で、手札として持ってください。また、手札は他のプレイヤーに見せてはいけません。手札を配り終えたら3枚のカードを伏せたまま一列に並べます。これを「場札」と呼びます。残ったカードは山札にします。

このゲームの目的は、自分の手札12枚のカードをルールに従って入れ替えていき、いち早く昇順または降順に並び替えることです。誰かが12枚を完璧に並び替えた時点で、1回のラウンドが終了します。ラウンド終了後に得点(ピエロの数)を計算し、誰かが合計60点を獲得するまで繰り返しラウンドを行います。


ゲームの進行
手番のプレイヤーは場札の中から1枚を選んで取り、手札に加えます。場札からカードを選択した時点で、他のカードに変更することはできません。このとき、手札に加えたカードに隣接するカードのいずれかを場に表にして出します。以下の場合、21のカードを加えたときには「64」か「14」のいずれかを表にして場に出します。


また、手札の両端にカードを加えることもできます。このときは隣接するカードか、反対側の端のカードを場に出すこともできます。以下の場合は「105」または「63」を表向きにして場に出します。

以上のアクションを各プレイヤーが繰り返し手札を入れ替えていく中で、昇順・降順の列を作っていきます。
ゲームが進むとプレイヤーが出した表向きのカードが場札に加わります。表向きのカードも裏向きの場札と同様に手札に加えることができます。また手番のプレイヤーは、手札に加えるカードを選ぶときに場札全てが表向きの状態であれば、選ぶ前に場札を3枚とも入れ替えることができます。すでにある場札を横にどけ、新しい場札を裏向きにして3枚出します。その後、手札に加えるカードを選びます。
ラウンドの終了と得点計算
手番の終了時に、自分の手札12枚を完全に昇順または降順に並べることができたプレイヤーはラウンドの終了を宣言することができます。その時点でただちにラウンドは終了し、得点計算に移ります。
・終了を宣言したプレイヤーは手札を公開し、まず正しく昇順・降順に並んでいるかを確認します。
正しければ、そのプレイヤーは手札のカードに記されているピエロのアイコンの数の合計を得点として獲得します。加えて、いち早く手札を完成させたボーナスとしてさらに5点受け取ることができます。以下のように手札を揃えた場合、ピエロの合計26点+ボーナス5点で総計31点を獲得します。もし、宣言したもののカードの並びが間違っていた場合は全く点数を獲得できません。

・終了を宣言したプレイヤー以外も、一定の点数を獲得できます。ラウンド終了時に自分の手札の中で完成している「もっとも長い昇順または降順のカードの並び」をひとつ見つけ、それらのカードのもつピエロの数だけ点数を獲得します。以下場合、「105・96・78・64・21・14・3」の7枚のカードのピエロの数の合計だけ点数を獲得します。

各々得点計算が終わったら、紙に得点を記録しておきましょう。カードを集めて次のラウンドが始まります。
ゲームの終了
上記のラウンド繰り返し、ラウンド終了時に累計で60点以上獲得しているプレイヤーが出た時点で、ゲームは終了します。累計で一番多くの点数を獲得したプレイヤーの勝利です。該当プレイヤーが複数いる場合は、最後のラウンドでより多くの点数を得たプレイヤーの勝利になります。
おすすめポイント!
手札を並び替えるだけのシンプルなルールですが、なかなか戦略性が試されるゲームです。
最初に手札を受け取った時点で「このカードから昇順の並びを作ろう」と、ある程度見通しを立ててからスタートする訳ですが、そう思った通りにゲームは進みません。途中で作戦を変えたり、時には全て並べることは断念し、できるだけピエロの数が多いカードを取ることに注力したりと、柔軟な発想が求められます。
実力差がある人同士で遊ぶときは、揃える枚数のノルマを変える(初心者は12枚・慣れている人は14枚)とより平等に楽しむことができます。
ドイツ・シュミッド社製
作:シュテファン・ベンドルフ
発売元:株式会社アークライト
人数:2~5人
プレイ時間:20分~
対象年齢:8歳以上(オススメは小学校高学年くらいから)
